月夜の浜辺

2017年9月6日(水)


満月の日。

名古屋は雨が降ったり止んだり。

それでも夜は晴れ間が出て、きれいな満月を眺めることができました。



月を見て、久しぶりに思い出した詩がありました。



月夜の浜辺

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際(なみうちぎわ)に、落ちていた。

それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂(たもと)に入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。

それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
 月に向ってそれは抛(ほう)れず
 浪に向ってそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、拾ったボタンは
指先に沁(し)み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾ったボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?


(中原中也)


beach-2360820_640.jpg


感受性豊かな思春期の頃、高校生だったかなぁ、なぜだかこの詩にとっても惹かれて、一生懸命暗唱しました。

息子の死を悼んだ歌だと言われていますが、実際に書かれたのはまだ生きている頃だったとか。。。

でも、詩というものは、そんなふうに分析・解説したら、味気ない。

この歌の言葉の、切ない響き、行間からにじみ出る哀愁だけを感じていたいのであります。




ま、今はあんまりおセンチになることもありませんけど(笑)。


たまには、月を眺めて、徒然に思いを馳せてもよろしいのではないでしょうか。

秋だしね〜。


皆様も、空を眺めて、上を向いて、良い一日をお過ごしくださいませ。

いつもご訪問ありがとうございます。


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てのひらの中の宇宙、掌の中の無限

2017年9月5日(火)


表紙の亀(!)の可愛いイラストに惹かれて読んでみました。






作中のウシロ氏が言う通り、ラブ&ピースな物語でした〜。

そして、こんなにも、カメなお話だと思っていませんでした(笑)。
ストーリーの表も裏も、いろんなものの象徴として、亀が物語を支えていました。


............


日常の中で、父親が息子に教える「世界の仕組み」。


メダカ、水草、微生物、生態系。 
命、ニンゲン、アンモナイト、キョウリュウ、先祖。
原子、電子、素粒子。
フラクタクル、無限、宇宙。

知りたい、知りたい、知りたい!
5才のミライ君の知的好奇心は止まらない。
母親の病気と向き合い、「生」のベクトルが錯綜する中、

それでも逞しく、彼の世界は広がっていく。
切なくて、愛おしい、物語。

何重にも仕掛けられた時間軸の中、すべてが静かに繋がっていくのを感じます。

淡々とした文章の中に、惜しげもなく、珠玉の言葉が散りばめられていますよ。

こんな親や先生に教えられたいな。
こんなふうに教えたいな。
こんなふうに、好奇心を忘れたくないな。

どの立場で読んでも、心に響くお話です。

............


この本に惹かれたもう一つの理由。

タイトルのオマージュでもあると思われるウィリアム・ブレイクの詩。



To see a World in a grain of sand,
And a Heaven in a wild flower,
Hold Infinity in the palm of your hand,
And Eternity in an hour.
     (Auguries of Innocence by William Blake)

一粒の砂に宇宙を見よ
一本の野の花に天国を見よ
掌の中の無限をつかめ
そしていっときの中の永遠をつかめ


..........


映画『トゥームレイダー』の中でも使われていましたね。


私にとっては特別なこの本↓の帯にも、この詩が引用されていました。

(上の日本語訳は、この帯で使われているもの。)





この詩を読むと、私の意識ははるか遠い宇宙へと漕ぎ出していきます。



あらゆる境界がなくなっていく統合の時代。

今日は、ちょっと前に読んだ2冊の本のこと。




いま世界の哲学者が考えていること





『いつまでも「哲学=人生論」と思っているのは日本人だけ!』という言葉に惹かれて購入した「いま世界の哲学者が考えていること』。



「たった今、進行しつつあることは何なのか、われわれの身に何が起ころうとしているのか。この世界、この時代、われわれが生きているこの瞬間はいったい何であるのか、われわれは何者なのか。」
それを問うのが「哲学」という指針のもと、現代の課題が紹介されています。





この本で初めて知った「ポストヒューマン」(人間以後)という言葉。なかなか衝撃的ではありました。


人類史を変える現代の2つの革命、IT革命(インフォメーションテクノロジー)により人工知能(AI)がもたらすもの。
BT革命(バイオテクノロジー)によりDNA操作やクローン技術がもたらすもの。

どちらの革命も、「人間とは何か」ということを、抽象論としてではなく、物理的生物学的な具体論として問うことになっているわけです。

もちろん「宗教」(倫理観)というものも絡んできます。

どういう形に進化しても、人間と呼べるのか?
そもそも「進化」とは何か?人間とは何か?
21世紀は「人間の終わり」を告げるのか?



これからは、哲学も生物学も物理学も宗教も、学問の垣根なんてなくなるのが必然だなぁと感じました。





物理学者が解き明かす思考の整理法




「理科系から見た文科系の世界」という言葉に惹かれて購入した「物理学者が解き明かす思考の整理法」。



哲学、経済学、古代史、AIなど、物理学者の著者にとって専門分野ではないことについて独自の視点で読み解いた本。

さすが理系?!、論点がしっかりしていて読みやすかく、おもしろかったです。

でも、読んだあとはやっぱり、もう理系とか文系とか、そういう垣根も要らないなぁ。とつくづく思いました。

現代において私たちが語り合うべきトピックは、既に文理の系統を超えているわけで。

まぁ、どちらかといえば、文科系の人たちが(私も完全に文科系なので)もっと「ロジカル」であることを心掛けるべきなんでしょうけど。



いろいろ考えさせられる2冊でした。



学問も、すべてが、統合の時代ですね。

ジェイミー先生〜〜!

2017年3月15日(水)


IMG_5015.jpg


お誕生日プレゼントにいただきました。

大好きなジェイミー先生のレシピ本。


ジェイミー先生の料理番組で育った?私、実はレシピ本は一冊も持ってないのです。へへ。

なので、とっても嬉しい〜!

世界中の料理のレシピ満載。写真がまた美しくて、見てるだけで満足です。

いやいや、見てるだけじゃなくて、つくりたい料理もたくさんですよ。

つくったら、ここでも紹介していきますね。気長にお待ちくださいませ。








孤独の楽しみ方

2017年2月4日(土)


IMG_4861.jpg


200年前、1817年に生まれたヘンリー・デイヴィッド・ソロー。
森の哲学者。
長い時間を超えて、今の私たちの心に響く名言の数々。


 朝の陽だまりの中で、かたとき忙しさを忘れて、ぱらぱらとページをめくるのに良い本です。


「宇宙はこの地球上にもたくさんある。

 僕はそんな宇宙の片隅で暮らしていた。」













プロフィール

demi

Author:demi
いらっしゃいませ。デミと申します。
家事全般苦手なダメ主婦ですが、食べることと飲むことが生き甲斐なので、料理だけは好き。海外料理番組オタクとして、休日は、ワイン片手に、簡単!きれい!美味しい!料理づくりに励んでおります。
メニューの記録を残しておきたいと始めたブログですが、料理以外にも、徒然に思うことなど書いています。
よろしくお付き合いくださいませ。

2014年5月より「皆でつくって皆で食べる!」ホームパーティスタイルの料理倶楽部『デミーズキッチン』(略して「デミキチ」)主宰。

Pinterest https://www.pinterest.com/demicaballero/
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