私の料理人生、料理の師匠

2014年1月24日(金)


 私がネット上で日記らしきものを書き始めたのは、2001年。もう13年経つのですね。毎日書いてた時期もあるし、しばらく休んでいたこともあるけれど、私が自主的に唯一長く続けていることです。新しい年を迎えて、もう一度「書く」ということに向き合ってみようかと思う今日この頃。今日は、ちょっと自分のことを書いてみようと思います。興味のある方だけ、どうぞ。


 私がこうやって料理に特化したブログを書いてるなんて、自分でもとても不思議です。だって、親方に会った30才の頃、私は全然料理をしない女だったのです。

 小さな頃は、普通に台所でお母さんのお手伝いをするこどもだったから、高校を卒業するまでは、それなりに台所仕事をしていました。3姉妹だったこともあり、姉や妹と一緒にケーキやパンを焼いたりもしました。
 しかし大学に入ってからというもの、私は出たきり娘となり、ほとんど家にいない、家には寝に帰るだけ、みたいな生活だったので、料理とは全く縁を切ってしまった状態でした。大学卒業して就職した頃には時代はバブル全盛期、外で美味しいものを食べる機会はたくさんあれど、自分でつくるなんて考えもしませんでした。

 だから、30才を区切りに一人暮らしを始めた私の部屋に親方が来て、「ご飯をつくってほしい」と言ったとき、私はおどおどしてしまいました。一人暮らしをしても、パンとヨーグルトの朝食くらいしか家で食べることなんてなかったんです。外で食べようと言う私に、「焼き魚と卵焼きでいいから。」というので、仕方なくご飯を炊いて、言われた通り近所の市場で魚を買って焼いて、卵焼きをつくったのです。魚に塩もふらなかったと思います。卵焼きは、実家の母の出汁まきたまごが甘かったので、砂糖も入れて、塩も入れて、どういう味にしたいのか訳のわからないものでした。

 当然、嘘のつけない正直な親方は「美味しくないね。」と言ったのであります。
 がーん。全く料理のできない女」の烙印を押されてしまったような気がして、情けないやら、恥ずかしいやら、悔しいやら。でも、そんな私に親方は「デミは美味しいものをたくさん知ってるはずだから、料理だってすぐに上手になるよ。」と言ってくれたのです。
 
 この日から、私の料理修行が始まりました。たぶん1996年のことだったと思います。

 親方は、以後、私の部屋で美味しいものをたくさんつくってくれました。ワインが大好きな私のために、ワインに合わせたパスタや肉料理、魚料理、なんでも。
 私はそれを見ながら覚えて、次回は自分でつくってみるという、今思うと、出張料理教室みたいなシステムでしたね。最初は、ポテトサラダもスーパーのお惣菜を買ってきて、そこに黒胡椒やポメリーマスタードや粉チーズを入れて、盛りつけてパセリを飾れば、ごちそうに変身するよ。的なことから教えてくれました。パスタも、蟹の缶詰を使ったり、明太子を使って(和風じゃない)白ワインにぴったりのパスタをつくってくれたり。何もかもが驚きで、新鮮で、楽しかったのです。(美味しいワインをエサに、親方に上手に操られていたという噂もありますが。)


 その頃の写真がありました↓。

97-2.jpg

 これは、私がつくったはずです。よく見ると、料理というより並べただけ?、簡単なものばかりなんですけど。一人暮らしの部屋で、その気になって料理してテーブルセッティングしてますね。ぷぷぷ。
 とにかく親方のおかげで、あっという間に、お料理がすっかり好きになりました。だから、私の最初にして最高の料理の先生は親方です。


 そして、このあと一年の同棲期間を経て結婚したのですが、親方の家は、とにかく人が集まる場所で、当時は独身だった男の子達が誰か彼か、ほとんど毎日、ご飯を食べにきてました。
 私は相撲部屋の女将さんになった気持ちでした。

 そんな環境で、毎日お洒落な食事をつくる訳にもいかず、いろんな料理本にお世話になりながら、若い男の子達がお腹いっぱいになるような日常ごはんをつくる日々でした。
 もちろん、たまにはワインを開けて、二人でお洒落ごはんをつくって食べていましたけど。


 そんな頃、もう一人の料理の先生に出会います(テレビでですけど)。ジェイミー・オリバー先生です。
 「裸のシェフ」を見たときの衝撃は、忘れられません。毎回友人達との気軽なホームパーティのために料理するのですが、その手早さ、(いい意味での)いい加減さ、その割にはとってもお洒落な盛りつけ、そして何より料理しているジェイミー先生の楽しそうなこと!
 日本の料理番組にはない躍動感いっぱいの番組でした。

 その頃、人並みに料理はできるようになって、皆が「料理上手だね。」とか「おいしい、美味しい」と言ってくれるのは嬉しいけど、何かあるたびに大勢やってきて、私はキッチンで皆に背中を向けて料理をつくりっぱなし。なんで、私がこんな田舎の長男の嫁みたいなことしなきゃいけないの?!って気分になっていたのです。


              img019.jpg
          ↑相撲部屋の女将さん?時代のキッチン。雑然としてますね〜。


 そんなとき、ジェイミー先生のとにかく料理を楽しんでる姿を見て、私もとことん楽しむことにしよう!と決めたのです。文句言いながら料理しても、楽しんで料理しても、ひっきりなしに人は来るし、(相撲部屋の女将として)料理しなきゃいけない状況は変わらないんだから。

 以来、ジェイミー先生は私の偉大な師匠となりました。
 べたべたの手でそこらじゅうを触り、まな板や鍋やフライパンを可能な限り洗わずに使いまわし、とにかく豪快でお茶目で、そういうジェイミー先生を見ていると、「それでいいんだ〜!」と、とっても気楽になれたのです。(その点、親方はけっこう几帳面で、まな板の上に食材以外を置かないとか、きちんと手を洗ってきちんと拭くとか、火が強いとか、鍋が火の中心からズレてるとか、今では何かと厳しいのです。)

 私の料理は、盛りつけ方や、彩りのセンスや、食材の組合せや、ジェイミー先生の影響を多大に受けています。キッチンの隅で眠っていたフードプロセッサーとブレンダーも、ジェイミー先生のおかげで、大活躍するようになりました。そして何より、家に人を呼んで、お料理をふるまうことが、本当に心から楽しみになったのです。

 ジェイミー先生をきっかけに、他の海外料理番組も見るようになりました。ビル・グレンジャー、マーサ・スチュアート、クレア・ロビンソン、ナイジェル・スレイター、ナイジェラ、ジャーダ.........。私はただの海外料理番組フリークとして、ブログを書いてるようなものです。
 いろいろある料理番組の中でも、ナイジェラの包丁さばき、あるいはキッチンハサミの使い方を目にしたときは、これまた衝撃でしたね。「これでもいいのか〜?!」って。。。

 実は、私はもともと不器用で面倒くさがりだから、包丁使いは全然上手になりません。
(刃物が怖い、ってこともあるんですけど。未だに手のひらに豆腐をのせたまま包丁で切るとか、氷を握ったままアイスピックで割るとか、怖くてできないんです。)

 日本の料理番組だと、全然美味しそうじゃない、センスの悪い料理人でも、包丁使いだけはちゃんとできますよね。それができなきゃ料理人じゃないとばかりに。もちろん、ジェイミー先生も、クレアロビンソンも、ジャーダも、ちゃんと包丁使えますけど、ナイジェラを見たら、それさえぶっ飛びましたね。
 私より不器用な人が料理番組やってるんですから。ただの主婦の私の、包丁使いのコンプレックスなんて意味がないと悟りました。


 お料理は、楽しんでつくって、美味しければいいのだ!と。


 だって結局は、お料理って、大好きな人に「おいしい!」って言ってもらうための作業なんだから。


 そんなこんなで、二人の偉大な料理の先生に恵まれ、私の料理人生はだんだん豊かになっているところでございます。


 <つづく>



 私のひとりごとに最後まで付き合ってくださり、ありがとうございました。



 

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Author:demi
いらっしゃいませ。デミと申します。
家事全般苦手なダメ主婦ですが、食べることと飲むことが生き甲斐なので、料理だけは好き。海外料理番組オタクとして、休日は、ワイン片手に、簡単!きれい!美味しい!料理づくりに励んでおります。
メニューの記録を残しておきたいと始めたブログですが、料理以外にも、徒然に思うことなど書いています。
よろしくお付き合いくださいませ。

2014年5月より「皆でつくって皆で食べる!」ホームパーティスタイルの料理倶楽部『デミーズキッチン』(略して「デミキチ」)主宰。

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